clothes and gears

ブレイクダンスを始める時の準備物について 【服装/道具】

2023/03/16

どんなスポーツでも初めて練習に行く時は、何を着ればよいのか、どんなものを持っていけばいいのか、とても気になるもの。ここでは新たにブレイクダンス(ブレイキン)を始める方や最近始めた方に向けて、ブレイクダンスの服装や持ち物を紹介します。

まず必要な物の全体像を示してから、それぞれについて解説します。

大まかな準備物

ブレイクダンスでは野球のバットやサッカーのスパイクのような必須で専用の道具はありません。なので実際のところ新しく用意するものはほぼ無いのですが、必要なものを洗い出すとすれば以下があります。

  • ウェア(トップス/ボトムス)
  • シューズ
  • 帽子
  • プロテクター
  • 音楽を流す機材

ブレイクダンスはストリート文化を背景に持ち、他のスポーツにはない特殊で激しい動きを伴う競技です。そのためどんな服装が適しているのかなどは想像しづらいと思います。

どのようなものが好まれ多く使用されているのか、上記それぞれについて以降で説明します。なお、それらに男女や大人子供の違いはほぼないと考えて問題ありません。

ウェア

まず前提として、ブレイクダンスの練習や大会において服装の指定は一切ありません。ただし運動量が非常に多いダンスなので、多くの競技者が動きやすく壊れにくい服を選んでいます。またストリートやヒップホップの文化が源流にあるため、ブレイクダンスにはダボっとしたルーズなイメージを持っている方もいると思いますが、近代では技術水準が向上しスポーツ化が進んでいるため、シルエットの美しさや動きを阻害するオーバーサイズの服はあまり使用されません。カジュアルで動きやすい服装か、アスリート指向な運動着が好まれています。

では、トップスとボトムスに分けてもう少し詳しく説明します。

トップス

夏であれば基本的にTシャツもしくは半袖シャツが一般的です。春秋も基本は同じですが肌寒い時用にパーカーやナイロン製のジャケットなどを用意しておくと便利です。冬は屋内であればスウェットやパーカー、野外だとその上に風除けのジャケットなどを着て練習する人が多いと思います。

またスピン系の練習で体を地面に着ける場合は、長袖を着ておくと擦り傷などの怪我を防げます。そういった点も含めて、薄手のジャケットを一枚練習に持っていく人が多いです。なお白系の服はフロアの汚れが移ることが多いので注意。

いずれもユニクロなどの一般的な製品で問題ありません。Tシャツはやや厚手のものを選んだ方が劣化しにくいです。例えばPro Clubなどは安価でとても頑丈です。

Pro Club Tシャツ
ヘビーウェイト

ボトムス

基本的にジーンズ、チノパン、カーゴ、スウェット、ジャージのどれかで、どれを着ても特におかしくはありません。ただし運動に適さないものも多くあるので、腿を上げ下げしたり開脚した時に股関節周りが窮屈でないもの、ストレッチが効くものを選ぶようにしましょう。夏はショートパンツを履く人も一定数います。

スポーツブランドやユニクロなどの製品で問題ありません。数千円程度で壊れにくく動きやすそうなものを選びましょう。

adidas ウィンドパンツ

シューズ

シューズはスニーカー一択です。adidas、Nike、Puma、Vandsなどのメジャースポーツブランドから4,000-15,000円程度のものを選べば間違いありません。選ぶ観点としては、まず軽く頑丈そうなものを選んでください。またステップや着地の際に足の負担を軽減するために、靴底のラバーが薄くないものを選んでください(厚底すぎても動きづらいのであくまで適度に)。またハイカットを履く人もいますが、足首の可動域が狭まり動かしづらくなるため初心者にはローカットをオススメします。

なおランニングシューズは軽量で動きやすいのですが、軽さと通気性が重視されているために側面部分が特に破損しやすいです。ブレイクダンスでは靴の側面部分を地面に擦ることが多く、練習する技によってはスニーカーでも穴が開きます。避けた方がよいでしょう。

adidas スニーカー
– グランドコート

帽子

帽子を被るかどうかは好みで構いません。体感値ですが帽子を着用している割合は半々ぐらいです。ただし頭を地面につける技を練習する時には、衛生面や怪我防止を考えて用意しておくと安心でしょう。入門者が練習する技でも、側頭部を軸にして回転するフロアトラックスなどは慣れていないと額をすりむく可能性があります。

帽子の種類はキャップ、ワークキャップ、ニット帽が一般的です。どの帽子においても注意すべきことが一つだけあり、それは外れにくさです。浅いキャップや緩いニット帽は動きの最中にすぐ外れ、練習において非常に煩わしいので避けた方がいいでしょう。底深で締め付けるぐらいの帽子がちょうどいいです。ニューエラは底が深くサイズ展開も多いためオススメです。

New Era キャップ
– 深め無地

プロテクター

ブレイクダンスでは体の節々を地面に着けたり、技を失敗して体を打ち付けることがよくあります。怪我のリスクを回避したい場合は、主に膝と肘にパッド付きサポーターを着用します。ただしこちらも好みです、着ける人は着けますし、着けない人は着けません。基本的に最初は準備せず、膝や肘を着く動きを練習するようになったり、ウィンドミルなど回転技の練習中に打撲の危険を感じたら用意するぐらいで問題ありません。

バレーボールで使用されるものが厚めのパットが入っており適しています。

Aoakua 膝 衝撃吸収プロテクター
– 左右セット 黒

D&M 肘サポーター
– 1ヶ入り パッド付 ショートタイプ

音楽を流す機材

ブレイクダンスでは基礎的な動きを習得した後は、より高難度の技を練習したり、動きの精度上げやオリジナル技の開発をして、最終的には20-60秒程度で自分のムーブ(一連の動き)を作り出すようになります。さらにそれをその場で鳴っている音楽に合わせて繰り出す練習をするようになります。練習場に集った人達と音楽に合わせて交互にムーブを見せ合うようなコミュニケーションはよく行われますし、大会も同様に相互のムーブでどちらが良かったかを評価して勝敗を決めます。

そうした背景もあり、練習では常に音楽を流し続けていることが普通で、個人で練習する場合には音楽を流す機材を自分で用意します。とはいっても大型機材は必要ありません。体育館など大きな音を流していい練習場所ではスピーカー、ダメな場合はイヤホンを使います。

スピーカーの場合

以下のような充電式のポータブルスピーカーで問題ありません。

Anker Soundcore 3
– Bluetooth IPX7防水 USB-C接続 24時間連続再生

イヤホンの場合

普段使っているものではなく、なるべくブレイクダンス用に新調した方がいいです。回転技やアクロバットの遠心力で外れて飛んでいってしまうことがよくあり、故障しやすいです。壊れてもいいぐらいの気持ちを持ってコストパフォーマンスのよいものを選ぶのがオススメで、例えば下記メーカーのようなローコストで品質が伴っているものを選ぶとよいと思います。

Anker Soundcore Life P2 Mini
– Bluetooth5.2対応 IPX5防水規格 最大32時間音楽再生

JBL WAVE100 TWS
– Bluetooth USBタイプC

Yamaha TW-E3B
– Bluetooth 最大6+18時間再生 生活防水IPX5相当

なおブレイクダンスで使用されるオーソドックスな曲はこちらにまとめています。参考にしてみてください。

> これだけは知っておきたい定番ブレイクビーツ【厳選22曲】

今回はブレイクダンスを始める方に向けて服装や必要な道具を解説しました。冒頭の通り、専用の道具・高額な道具は必要ありません。一度ダンススクールなどに体験に行って周りを見てみると、ここで解説したことがよりイメージできるでしょう。

また初期費用はあまりかからないので、もしブレイクダンスを始めようか悩んでいれば、まずは気軽に体験してみるのがよいと思います。

Ranking

練習用Playlist

©️DanceHack 2012-2023